金沢大学医療人材教育研究センターは,令和4年度文部科学省の国立大学改革・研究基盤強化推進補助金(国立大学経営改革促進事業)にて、金沢大学の提案である『“卓越研究領域の増幅”を核とした「未来知による社会変革」と「知・人・資本の好循環」による経営改革金沢モデルの展開』が採択されたことにより設立されました。医学系の医学教育研究センターと附属病院研修医・専門医総合教育センター、薬学系にある臨床薬学教室、保健系5専攻の教育担当部門、附属病院薬剤部と看護部を核にして、医薬保健学域・研究域、医薬保健学総合研究科、先進予防医学研究科、附属病院との連携・協働を推進し,在学する学生から教職員までの医療人材の育成を一貫して行うことを目的としています。その掲げる理想は高く、医薬保健学域・研究域における「卒前教育(学士課程学類教育)―卒後教育(卒後新人研修・研修医教育)―大学院博士人材養成―生涯教育・リスキリング」までのシームレスな教育・人材育成の質を保証するためのエンジンとなる組織であり、北陸地域を中心とする未来の高度医療人材の数と質を担保することを目指しています。それに加え、次代の教育指導者も自前で養成しようとするものです。その力を発揮するには、医薬保健学域・研究域、大学院研究科、附属病院との密な連携体制は必須で、地方自治体、医療機関、医師会・薬剤師会・看護協会・技師会などとも連携を取っていかなくてはいけません。そして、石川県を含む北陸地域の住民のウェルビーイングや地方活性化に貢献する必要があります。実務的には、教育カリキュラム編成、多職種連携教育、シミュレーター教育の充実、模擬患者(SP)の養成、OSCEの実施体制整備、FD活動やSD活動、学類・研究科IR実施、学修支援体制やこころのケア体制強化、AI・遠隔医療導入と開発、xR技術導入、デジタルコンテンツ作成、生涯教育・リスキリングなどを協働で行っていきます。本センターの今後の発展のために皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。